「ヴェニスの商人」
「リア王」 ウィリアム・シェイクスピア
シェイクスピアの有名なお話。
借金のかたに肉を切り取ろうとしたシャイロック
三人の娘の内、最も誠意ある末娘を信じなかったリア王
断片的には聞いたことがあるが、内容はよく知らなかった。
さて「ヴェニスの商人」
おもな主人公は
アントーニオ(商人)
VS
シャイロック(金貸し)
ロレンゾー(アントーニオの友人)
&
ジェシカ(シャイロックの娘)
バサーニオ(アントーニオの友人、財産を食いつぶす)
&
ポーシャ(遺産を相続した娘)
その他、道化のランスロット、ポーシャの侍女ネリッサ等。
この文を書くまで、タイトルの「ヴェニスの商人」は
シャイロックのことだと思っていた。
(読み終わっても思っていた)
「ヴェニスの商人」アントーニオは妙に影が薄い。
登場人物の中では一番まともそうなんだけど、そのせいかな。
その他アントーニオの友人(子分?)は
何を生業にしてるかもはっきりわからない。
バサーニオに至っては遺産を浪費した上
借金してお金持ちの娘を狙っている。
悪人には書かれてないんだけど、
ある意味諸悪の?根源。
なんといっても印象に残るのは、
金貸しのユダヤ人、シャイロックだ。
ユダヤ人の受ける理不尽さを語る場面がある。
現代日本の感覚だとシャイロックが気の毒になる。
当時はこれが理不尽ではないのか?とも思ったが
多くのセリフが恋や状況の比喩、軽口、説明なのに
シャイロックが語る言葉はいかにも主張めいている。
当時でもユダヤ人が不当な扱いを受けている、という空気は
当然のようにあったのかな?
そしてシャイロックと対決するのは変装したポーシャ。
それまでは親の遺言により、自分で結婚相手も
選べない状態だったのに、
不思議な役割を自ら負うことになる。
ちょっと強引な気もする。
喜劇にも悲劇にもなりそうだ。
「リア王」
なんだか怒涛のようだった。
登場人物は
リア王
リア王の三人の娘
ゴネリル
リーガン
コーディリア
三人の娘婿
オールバニー公爵
コーンウォール公爵
フランス王
リア王の家臣
道化
ケント伯爵
グロスター伯爵
グロスターの嫡子 エドガー
グロスターの庶子 エドマンド
日本向きな感じがする。
姉娘二人の描かれようがひどい。
道化ってのが洋モノにはよく出てくるが
王様を笑わせるという、ある意味
位の高い職業だったようだ。
こちらは誰も報われない悲劇。
どちらも思ったより下ネタが多い。
人間の強い「欲」が起こす
喜劇、悲劇。
アントーニオやコーディリアのような
自律的、道徳的な人物よりも、
シャイロックやエドマンドのような
しいたげられた故の強い欲を持つ人間が
より魅力的に描かれる。
それなりに読めたのですが・・・
名前が通っているほど
のめり込めなかった。
もともと小説ではなく、芝居用だからかもしれない。
原文の響きやリズムを理解できれば
また違う感想になるのだろうか。
機会があれば舞台でも見てみよう。
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