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2008年10月 6日 (月)

先月の読書

「弟を殺した彼と、僕」原田正治

  『長谷川敏彦君は、僕の弟を殺害した男です。』
  この一文でこの本は始まる。

  1983年、末弟を殺された原田氏。
    10年後に長谷川死刑囚と、遺族として面会をする。
    そして死刑の確定した長谷川死刑囚の
    刑の停止を求め奔走する。   
   
    決して赦している訳ではない。
    原田氏にとっては、長谷川死刑囚を憎む気持ちと、
    彼の死刑の停止を求める行動に矛盾はない。
   
  原田氏は自分達が「崖の下」から上るために
    長谷川死刑囚と会って、話をすることが必要だった
    という。

    丁寧で簡潔な文章で、静かに語られる
    「ある被害者遺族の気持ち」

  なぜ死刑が必要なのか?
    法は何のためか?
    被害者遺族のために何が必要か?
   
    被害者、加害者、そして両方の家族が受けた苦しみ。
  こんなことが起こらないようにする為には、何ができるのか。
 
    この本を読んで心に残ることを考え続けていきたい。

  
   
 

「月と六ペンス」ウィリアム・サマセット・モーム

  画家ゴーギャンをモデルにした創作。  
  タイトルが抽象的で難解な本かと思っていたが、
    思いのほか読みやすかった。

  安定した仕事と家庭を捨て、突然出奔した中年男
    ストリックランド。
    作家志望の「私」がその後の彼の生涯を語る。
  「私」の常識者っぷりに対し、ストリックランドの奔放さ
   傍若無人さ、自由さゆえか、
    時に悲惨な事件があり、ストリックランドの最期も
    悲惨と呼べるようなものだが、読後は雲間から
    光がさすような印象を受けた。
   

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コメント

突然おじゃまいたしますo(_ _)o
もし、人違いだったら、平にご容赦いただきたいのですが、HAKUさんは、10年ほど前NIFTYの時代劇フォーラムにいらしたHAKUさんではありませんか?
たまたま、『弟を殺した彼と、僕。』で検索したところ、こちらがヒットして、訪問したのがきっかけではありますが…大阪とか、理性と情のバランスのとれた文体などからもしや…と思いました。
繰り返しですが、カン違いでしたらお赦しください。

投稿: よよ丸 | 2008年10月 7日 (火) 08時20分

コメントありがとうございます。
残念ながら、よよ丸様がご存じの「HAKU]さんとは別人です。
歴史モノは好きですが、このブログ以外でネット上に書き込みをすることは、ほとんどありません。
でも同じ名前の方が「理性と情のバランスのとれた文体」だったとのこと。
私のは「その時の気分」なだけなのですが、つられて褒められたようで、照れくさいような嬉しいような、面映ゆい気がしますね(*^.^*)。
『弟を殺した彼と、僕。』は読んでいる間にいろいろなことが心と頭に浮かび、それを文字に残そうと試みたのですが、とても表わしきれませんでした。文章力のなさがツラいところです...。
人違いも縁の内、どうぞお気遣いなく。

投稿: Haku | 2008年10月 8日 (水) 00時19分

そうでしたか、人違いでしたか。
まだネットもそう普及しておらずブログもない時代のことでした。ちょっと懐かしくて(^^;)
いえ、でも、こちらのHAKUさんのブログも、『弟を殺した彼と、僕。』以外のところも読ませていただき、冷静なのに人の温かさをきちんと持つ、日常の感覚や、音楽や映画やテレビや本や漫画の作品の感想に、ホッとするような気持でした。
『弟を…』は、キャッチコピーのような一言でまとめることができない原田氏の「思い」を表すと本という媒体のあのスタイルなのかと思うので、その「思い」を真摯に受け止めれば、やはり感想も一言ではまとめにくいなあと思います。むしろHAKUさんの書かれていることは、簡潔で的確なのでは…と思いました。

コメントはしないまでも、またときどきおじゃまさせてください

投稿: よよ丸 | 2008年10月 8日 (水) 13時57分

時代劇の「HAKU」さんといつか巡りあえると良いですね。
過分にお褒めいただきムズかゆいばかりですが、「ホッとするような気持」になっていただけたとしたら嬉しい限りです。
駄文ばかりで更新も少ないですが、気の向いたときにいつでもお立ち寄りください。

投稿: Haku | 2008年10月 8日 (水) 23時14分

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